VPSを使って安定したpingのVPNを作り海外のゲームをプレイする
なぜ安定したVPNが必要か
インターネットにはサイトから指定された国からアクセスできにいように制限されているコンテンツ(おま国仕様)がありますね
どうにかしてみようとした時にその国からのアクセスに偽装するために、VPNやプロキシを使うと思うのですが、無料のものを使おうとすると回線の品質が不安定な場合が良くあります。
有名なもので使える筑波大のVPNがありますが、大半が個人が公開しているサーバで安定したものを探すのは面倒です。
ブラウジングなどに支障はそこまでないのですが、安定した通信が必要なオンラインゲームなどなる場合、あまり向いていないように思います。
有料のVPN(ExpressVPNやNordVPNなど)も試したことがあるのですが、技術的なことはよくわかりませんが、速度はかなり良い数字が出るもののpingが不安定だったりしていました。
そこでVPSを借りて自分専用の安定した回線をVPNを使って作ってしまおうという考えに至りました。*1
なお、この方法はVPNを匿名性を高めるために利用する方にはおすすめできません。また、VPNやプロキシを使ってリージョン制限を回避する方法は、規約違反の行為と判定される恐れが極めて高い行為ですので、注意してください。*2
手順
...はこの動画に沿ってひたすらコピペしただけです
流れとしては
DigitalOcean(VPSサービス)に登録
↓
Linuxを最新の状態にして、OpenVPNインストールスクリプトを貰ってきて実行
↓
生成された設定ファイルで接続
といった感じです
注意する点は
ちなみにDigitalOceanの対応リージョンは「アメリカ(ニューヨーク、サンフランシスコ)、オランダ、シンガポール、ロンドン、ドイツ、カナダ、インド」のためこの中におま国に対応できるものがある必要があります
別にDigitalOceanにこだわる必要はないので、この中になければ、Vultr「アメリカ、ロンドン、オランダ、フランス、ドイツ、シンガポール、オーストラリア」など他のVPNのサービスを使っても大丈夫です。
Vultr.comにはワンクリックでOpenVPNが設定できる機能があるようなので、こちらを使ってもいいと思いますが、学生でGithub Educationに入っている方はこちらのページからDigitalOceanの$50分*3のクレジットが無条件にもらえるようなので絶対にそれを使いましょう。
入っていない方で、学生の方は学内メールとか学生証があれば通るので入っておいたほうがいいです。他にも特典があります。詳しくはこのリンクで確認できます。
pingの結果
筑波大VPN1(家→アメリカサーバ1→Google.com)
筑波大VPN2(家→アメリカサーバ2→Google.com)
地理的な問題で100msは絶対かかると思ってたんですけど73msという数字が出ています。本当にアメリカにあるのか?
ともあれpingは安定はしていない→追記
DigitalOcean (家→アメリカ(サンフランシスコ)→Google.com)
ご覧の通りpingの速さと安定さでは一番です。
速度は速いとは言えませんがゲームプレイにはそれほど帯域が必要ない*4ですし、動画のストリーミングもこれくらいあれば余裕そうです。
追記 11/18
70msが出た筑波大アメリカサーバですが、日本にありました。
実際にアメリカでプレイ可能なゲームに接続を試みたところこのVPNでは、地域外として判断されプレイができませんでした。
googleは世界中にデータセンタを持っておりユーザの近くにあるデータセンタから応答を返していますが、このVPNが解決したIPアドレスに日本からpingを送るとすぐに返ってきます。そのため、このVPNのpingのリクエストは日本から送られた可能性高いことが分かります。また、nslookpをするとvultrのホストアドレスが表示されていました。
どうやらこのサーバはvultrの東京リージョンでホスティングされているようで、筑波VPNのリストがホストアドレスから設置位置が推測されたため表示がアメリカになったのでしょう。
面白いので残しておきます。